健康や体力維持のために食事制限や運動を行いますが、今回は効果的なダイエットについて歯科的に考えてみましょう。
食物を咬むこと咀嚼することは食物を体内に取り込むための大切な行動です。
①咀嚼は食べ過ぎを防ぐ
しっかりと咀嚼することによって満腹中枢が刺激されます。また咀嚼回数を増やすと、唾液の分泌が増加します。唾液の消化酵素(アミラーゼ)が食べ物を糖に分解し血糖値を上昇させ、より満腹感を得られるようになります。
②咀嚼は代謝を促進する
咀嚼という運動によってカロリーを消費しています。食事による消費エネルギーは1日の消費エネルギーの約10%を占めていると言われています。
③咀嚼は脂肪を分解・燃焼する
よく噛むと、交感神経系に作用してノルアドレナリンの分泌を亢進し脂肪細胞に作用して脂肪分解と脂肪燃焼を促進します。
④咀嚼することでリバウンドを防げる
リバウンドをしないダイエットをするためには、食事を減らすだけではなく栄養バランスを考え、必要な食事をよく咀嚼して食べることが大切です。
虫歯や歯周病で奥歯を失った方は、咀嚼筋の働きが衰え、これらの機能に影響をきたします。
したがって、一概に歯が悪くなると食物を咬めなくなり痩せるとはならないようです。
食物を咀嚼せずに飲み込むと、食べ過ぎであったり、消化が悪く内臓に負担をかけたりします。
逆に、太ることも多いようです。
スリムな体型の人の多くは、良く咀嚼して時間をかけて食べています。
健康のためには良く咬んで食べる習慣が大切です。