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オールセラミック治療とジルコニア

オールセラミック治療とジルコニア

高強度のジルコニアの登場と接着歯学の発達で歯科治療の幅が広がりオールセラミック治療などの様々な新しい治療が生まれました。
今では当たり前になっているオールセラミックの治療もジルコニアの登場以前は強度不足など問題点も多くありました。
セラミックは清潔で衛生的で、生体親和性(人体との調和)が良いので、歯周組織の管理が非常に有利です。これはレジンや金属の材料ではできないとても素晴らしい特徴です。

ジルコニアが登場したことでオールセラミック治療の信頼性は大きく向上し、現在のように普及するまでになりました。
そしてジルコニアもオールセラミックの治療も当初よりもさらに改善され良いものになっています。

我々はオールセラミック治療を当初より扱ってきていますが、進化したオールセラミック治療はここ数年ではかなり自信をもってお薦めできるようになっていますし、日々進化するこれらの技術を取り入れながら臨床を行っています。
削らないラミネートベニア(NonPrepVeneer)なども進化したオールセラミック治療と接着歯学による新しい技術です。

左上1 オールセラミッククラウン + ホワイトニング

術前
術後

左上1は失活歯(神経のない歯)で変色していました。全体的にホワイトニングしてから、左上1の変色歯をオールセラミッククラウン1本で改善しました。全体的に統一感と清潔感のある仕上りにしました。

*オールセラミッククラウンは歯を削って被せる方法です。

*上前歯中央(中切歯)の補綴物は色や形に高い完成度が求められます。色の修正や作り直しで回数をかける場合があります。

上前歯8本 オールセラミッククラウン 他

術前
術後

上前歯8本のオールセラミッククラウンの審美歯科と全体の虫歯治療、インプラント2本および咬合治療を行いました。 審美歯科だけでなく虫歯や歯肉炎や咬合の治療も行っています。下前歯はクリーニングとホワイトニングのみでキレイにしました。

*虫歯や歯周病や咬合に問題がある場合には、審美歯科以外にそれらの治療を行う必要があります。

*病状によりますが治療期間が長くかかるケースもあります。

上前歯3本ラミネートベニアと3本セラミッククラウン + 歯肉整形

術前
術後

歯肉整形を行った上で、削らないラミネートベニアとセラミッククラウンで歯並びを改善した症例です。上中央前歯2本と左上3番目の歯は虫歯治療が必要だったのでセラミッククラウンで、その他3本は削らないラミネートベニアで治しました。

*削らないラミネートベニアでは出ている歯を引っ込めることはできません。

*削らないラミネートベニアは審美処置であり虫歯治療ではありません。虫歯治療はセラミッククラウンで行います。

*虫歯や歯周病に問題がある場合には、審美歯科以外にそれらの治療を行う必要があります。

上前歯1本オールセラミッククラウンと7本ラミネートベニア + 歯肉整形

術前
術後

削らないラミネートベニアで歯の大きさ・歯の色を改善した症例です。全体的なホワイトニングを行い、上前歯の歯肉整形をしています。オールセラミッククラウン1本と削らないラミネートベニア7本で歯の形を整えて大きくし審美的に仕上げました。オールセラミッククラウンと削らないラミネートベニアの組み合わせは当院で数多く行っています。

*下前歯にはラミネートベニアを行えません。ラミネートベニア前に下前歯や全体的なホワイトニングを行うようにしています。

*当院の削らないラミネートベニアは、スーパーエナメルやルミネアーズではありません。

ジルコニア

新しいセラミック材料です。
ジルコニウムの化合物で二酸化ジルコニア(ZrO2)です。人体に安全とされていて、医科では人工股関節などに応用されています。
これからのオールセラミック治療においてe.maxとともに多くの場面で応用できます。
当院ではセラミッククラウンでは主にこのジルコニアを用いています。

特徴

  • 白い(歯の色)の歯科材料の中では最も強度がある
  • レジンや金属に比べ、衛生的で生体親和性が良いので、歯周病の管理が有利
  • 高強度ゆえの硬さなどの物性は以前よりもかなり改善されている
  • 以前は単色で透明感がなかったが、色調や透明感は以前よりもかなり改善されている
  • ラミネートベニア、セラミッククラウン、セラミックブリッジやセラミックインレーを高強度で行うことができる
  • 他のセラミックに比べても、接着や適合の取り扱いが難しい面がある
  • セラミックの中でも高価

審美歯科では他のセラミック材料と組み合わせて使うのですが、ジルコニアは明度の高い白くキレイな色調を表現することができ、審美歯科においてもとても重要な材料です。

IPS e.maxプレス(Ivoclar Vivadent)

新しいセラミック材料です。
二ケイ酸リチウムガラスセラミックです。これからのオールセラミック治療においてジルコニアとともに多くの場面で応用できます。

特徴

  • 従来のガラスセラミックに比べて、高強度で割れづらい
  • レジンや金属に比べ、衛生的で生体親和性が良いので、歯周病の管理が有利
  • 天然歯に近い耐摩耗性(柔らかさ)を持ち、咬み合わせに馴染ませやすい
  • 透明感があり自然な審美性を再現できる
  • 従来のガラスセラミックよりも強度に優れ、ラミネートベニア、セラミッククラウンやセラミックインレーでより強度を期待できる

ハイブリッドセラミック

レジン(歯科治療用プラスチック)にセラミック粒子をハイブリッド(混ぜ合わせ)した材料です。
レジンとセラミックの中間的な性質を持っています。

特徴

  • オールセラミックに比べて、摩耗しやすく柔らかい
  • レジンなので、長期間では劣化や汚染がある
  • レジンなので、歯肉とは馴染みにくい
  • レジンなので、経年的に汚染され臭いがしやすい
  • 歯に近い白色や透明色にすることができる。
  • レジンなのでオールセラミックよりも接着や適合の取り扱いがしやすい
  • オールセラミックに比べて、比較的に安価